昨日は多面的機能支払交付金を活用した地域農地の保全活動を行いました。組織の名前は「橋尾みどり会」。作業内容は、相続で地域外の方が所有することになった畑の樹木の伐採です。
この畑は2年半前に元の所有者が突然亡くなり、様々な樹木が植えられたまま放置された状態でした。畑横の道路は地元小学生の通学路で、これまでは通学に支障が出ないよう草刈りだけしてきました。(写真は以前の草刈り作業)
しかし樹木は段々大きくなり草刈りが大変になる為、今回チェンソー部隊3名で3時間かけ樹木を伐採しました。(梅の木と桜の木は一部残しました。すぐ近くには知る人ぞ知る橋尾北野神社 通称 天神様があり、観賞用になるかなっと)
今回は構成員自らの農地保全活動でしたが、昨年は大掛かりな排水路の浚渫工事を業者委託にて行いました。今後も「橋尾みどり会」の活動をアップしていきます。
多面的機能支払交付金とは、地域住民等の多様な主体が共働で行う、農業・農村の有する多面的機能を支える活動や地域資源(農地、水路、農道等)の質的向上を図る活動を支援する施策です。(農水省の説明より:わかりにくい(^^;)
多面的機能支払交付金の概略(PDF)も添付します。関心のある方は下記の連絡先に問い合わせて見てください。
豊川市産業環境部農務課農林整備係
内藤 大輔(ないとう だいすけ) 〒442-0878 愛知県豊川市新道町1丁目1番地3 電話 0533-89-2139 FAX 0533-89-5792 E-mail naitodis@city.toyokawa.lg.jpここのところ天気がスッキリしません。土曜日あたりから曇天が続き、月曜日雨の後、火曜日にいきなり4月のような晴天!天気にトマトがついてこれず、かなり萎れてしまい葉先が戻らなくなってしまいました。
ところが昨日、今日はまた雨!今度は葉焼けしなかった葉から水滴が!葉水を持ってしまい、暖房機をまわしたにも関わらず、一日乾きませんでした。明日も雨予報。3日悪天候が続くとトマトの樹勢は落ちてしまいます。しかし明後日は冬型の乾いた晴れの可能性があり、また萎れてしまいそうです。
土耕なので必要以上に水やりできず、2月の栽培は毎度ですが難しく、天気に振り回されます。
こんな天気で湿度が高く、温度も微妙にあるため、②月は病気が出やすくなります。灰色かび病や菌核、葉カビなどが心配です。先日消毒はしましたが、天候が回復したらまた消毒しないとです。
高軒高ハウスの1段目の収量が増えてきました。ここまで定植直後の水やり以降は潅水をしませんでしたが、いよいよ樹勢が落ち始め、中段の葉先枯れが目立ち始めましたので、グリシンベタイン含有液肥を潅水し、本日消毒も行いました。
殺虫剤:アニキ乳剤 殺菌剤:ネクスターフロアブル 展着剤:ファイトカル 葉面散布材:亜リン酸カリ
予報では午後から晴れのはずが、ずーっと曇りだったためいまいち乾かず夕方になってしまいました。普段は化学農薬を使わないことが多いのですが、今日は上記の2種類を使っています。
殺虫剤でアニキを使ったのは、ハウス内にコナジラミがちょろちょろしている事と、天敵のカスミカメムシの量が増え過ぎている感じがしたためです。天敵といってもすべてのコナジラミを捕食してくれるわけではなく、バンカー植物(クレオメ)の下葉裏で生き延びていたようです。以前アニキを使用した際、カスミカメが全滅することはなく、量をコントロールするのに使えそうな感じがしたため、今回使ってみました。結果はまた報告しますね。
殺菌剤でネクスターを使用したのは、来週の月曜から雨マークが1週間続くため、灰色カビ、葉カビの予防と、クレオメに菌核がでておりこれもトマトに移らないよう予防するためです。このように時と場合によって化学農薬使を用することがあります。
農薬散布について、化学農薬の散布回数低減の取り組みをご紹介します。当園では消毒自体は慣行レベルの回数と同程度行っています。違いは農薬の種類で、主に使用している農薬は、天然由来のもの、油状で害虫を包み込み窒息死(気門封鎖)させるもの、天敵農薬です。天敵農薬は2月13日の投稿で紹介したタバコカスミカメムシです。3カ月前は試行錯誤中でしたが、現状はかなり効果が出るようになりました。
化学農薬は、収量を増やし綺麗な野菜を栽培するためにはなくてはならないものです。しかし残効性の高いものがあったり、使い過ぎにより病害虫に抵抗性が付いてしまうことがあります。もちろん人体への影響も少なからず考えられます。当園では試行錯誤を繰り返しながら、少しづつ化学農薬の低減を進めています。
『化学肥料の窒素成分量と農薬の使用回数を愛知県の慣行レベルから3割以上低減して栽培すること』の説明です。例えば愛知県内でトマトを栽培する場合、1月~6月なら肥料成分はこのくらい、農薬の散布回数はこのくらいと、標準値が定められています。これが慣行レベルです。この基準の値に対して、肥料であれば窒素量のうち化学肥料の割合を7割以下に、農薬であれば化学農薬の散布回数を7割以下にしてください!というものです。
当園では肥料、農薬とも5割以上の削減を行っています。出来れば有機栽培、無農薬でと行きたいところですが、1作半年程かかるトマト栽培では、どうしても成育不良や病害虫が発生してしまうため、最低限の化学肥料と化学農薬は使用しています。
今日は豊川市こだわり農産物認証制度についてご紹介します。グリーンセンター一宮で掲示してくれた通り、この制度は豊川市のこだわり農産物審査委員会で定めた審査基準に適合したものを、認証シールを貼って販売するものです。審査基準は『土づくりに関する技術、化学肥料低減技術、化学農薬低減技術をもちいること』、『化学肥料の窒素成分量と農薬の使用回数を愛知県の慣行レベルから3割以上低減して栽培すること』、『こだわり農産物安全チェックシートの遵守に関する誓約を守ること』などがあります。ちょっと難しい書き方をしましたが、トマトに関しては、この地域で主流のロックウール(水耕)栽培では認証を受けることが出来ません。
明日も認証制度についての説明をさせてもらいますね!